白浜風土記(29日目) スイセンを引っこ抜くのは推薦できない?

寮の周りに水仙が咲いている。日陰や日向の草むらなど、様々な場所で白く美しい花を咲かせている。

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調べてみると、これはニホンズイセン(Narcissus tazetta var. chinensis)という。
和名はニホンズイセン(日本水仙)だが、原産地は地中海沿岸らしい。室町時代あたりに日本へと渡来したのだという。繁殖力が強く、日本にもすぐ定着したらしい。

白く美しい花だが、この花を抜くのは推奨できない。なぜなら葉に毒があり、ニラと誤食して中毒症状を起こしたという事例がいくつか報告されているからだ。場合によっては死亡することもあるのでシャレにならない。

推奨できない理由はもう一つある。

ギリシャ神話では、ハデスがペルセフォネを攫う際に水仙を用いたと伝えられている。冥府に連れ去られたわけである。もし、この記事の読者が女性ならば、神様に見初められて何処かへ連れ去られてしまうかもしれない。

また、ナルキッソスは神に呪いをかけられたがために水に映る自分の顔に恋をしてしまい、死した後に彼は水仙になったのだという(ただし、元をたどると、これは根本的にはゼウスのせい)。花言葉が「自惚れ」「自己愛」「尊敬」「報われぬ恋」なのもこの神話に起因するのだろう。

しかし、水仙は不吉なことばかりではない。なんと海外では「希望」を象徴する花らしい。ガン患者のサポートをする団体の象徴がこの花なのだ。春に咲くというのが、希望を暗示させるのだという。なるほど、確かにペルセフォネも春には地上に戻る。確かに「希望」を意味する花とも言えるだろう。

そういえばスイセンの花を見ると少しだけ暖かくなるような気がする。それは春の女神が近々戻ってくる予感を感じさせるからなのだろうか。

というわけで、スイセンの花言葉には「希望」を加えてほしいと思った。

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