白浜風土記(36日目) 恐怖!猛毒カニ、ラクティアを襲う!

エイプリルフールは過ぎたが、4月1日の話題をさせていただこう。

先日、故あって某水族館の展示解説ツアーを担当させていただき、カニ類について話させてもらう機会を戴いた。初めてということで様々な問題点はあったが、あのツアーで子ども達が興味を持ってくれたならば、幸いである。

その際に、私はあるカニを子どもたちにみせた。それがこの猛毒のカニである。(スマホ写真で申し訳ありません・・・)

KIMG0791 (3)

その時に見せたのが、このカニ・スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)である。猛毒のカニとして、ネット上を問わず、各所で著名なカニである。その美味しそうなお菓子を思わせる外見に反し、その体内には猛毒が秘められている。

Wikipediaによれば、麻痺性貝毒(PSP)の成分のゴニオトキシン、サキシトキシン、ネオサキシトキシン、テトロドトキシンと、数々の猛毒を備えているという。テトロドトキシンはフグ毒と共通している。

一応、食べたら確実に死ぬというわけでもなさそうだが、死亡例はかなり多いという。ちなみに、オウギガニ科に属するカニ自体が、毒を大なり小なり蓄積しているらしい。よって、スベスベマンジュウガニに限らず、このような丸い甲羅の形状をしたカニは、不用意に食べてはいけない。

ところで、このカニはオウギガニ科に属するが、オウギガニ一族の例に漏れず、このカニも擬死、いわゆる「死んだふり」をする。触っていると丸くなり、ピクリとも動かなくなる。これによって捕食者の興味を削ぎ、身を守るのだ。

KIMG0804 (3)

おそらく何も知らない人間からすれば、「アレ?死んじゃった?」と思い、海に捨ててしまうこともあるだろう。これは私の推測に過ぎないが、この擬死は人間から身を守るのにも大いに役立っているはずだ。

ちなみにツアーを担当した日はちょうどエイプリルフールだったので、「このカニは触っても毒があり危ない」というネタで苦しむという、ウソのギャグをやってみたが全く受けなかった。反省会において、真顔でギャグをやったのが問題だと指摘された。より良いツアーのためには、ギャグのセンスも磨かねばならない。

 

参考

武田正倫「カニは横に歩くとは限らない」

Wikipedia(スベスベマンジュウガニ)

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