白浜風土記(4日目) 南浜でスナガニを見つける

*本記事は管理人の個人的日記ですので、他の記事と違って、敬語体で執筆いたしません。
あらかじめ、ご了承ください。
本日、夕方の休憩時間に浜辺を歩いた。
歩いた場所は南浜。臨海の南に位置する砂浜で、観光客用に整備されている場所だ。
此処から遊覧船が出ていて、お客を乗せてゆく。その時に、カンカンと鳴る鐘は心地よく響くのだ。
さて、夕日を背中にした円月島を見ながら、枯葉を弄んで砂浜にジッと座った。
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排水口から流れ出る水が一瞬生き物に見えた。が、もちろん気のせい。
ふと、目を横に向けて砂浜を見た。
何かが動いているのを見つけた。それには見覚えがあった。
四角い形に足が生えたその姿。
そう、カニである。だが私は学部・修士の研究を双方干潟で行っていた為か、それを「コメツキガニがこんなところに!?」と勘違いしてしまった。そのカニのサイズは、5mm程度にも満たない小さな小さなカニだったのだ。
その後、カニを捕まえて改めてジッと見る。
驚いたことに、これはコメツキガニなどではなく、スナガニの稚ガニだった。まだ成体になっていないので、ミナミスナガニかどうかはまでは分からなかった。
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まさか、南浜に、人の手が入った砂浜で、自然度の高い砂浜に住む傾向のあるスナガニを見るとは予想外だった。私は興奮しながら部屋へと戻り、カメラで何度も何度もスナガニを撮影するのだった。
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撮影が終わった後、スナガニは南浜へ逃がしてやった。今後、この砂浜にも多くのスナガニが定着することを願って。
もっとも、このスナガニはたまたま流れ着いた幼生が上手く適応できた個体にすぎず、繁殖できるほど多くの個体がここに根付くとは思えない。それでも、この砂浜にスナガニが増えてくれるに越したことはないだろう。
私は手を振り、スナガニと別れた。

白浜風土記(3日目) 白浜の夜空を歩く

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新居の寮へと向かう道には、木々と草が隣に並んでいる。当然、そこには沢山の虫達が住んでいる。
夜に部屋へと戻るとき、その道を歩くのはちょっとした楽しみとなった。
草むらから物音がすると、ついつい身構えてしまう。それが只の風に揺れる枝葉だった時は、自分の臆病さを笑いたくなる。
夜空を見上げれば、無数の星星が輝くプラネタリウムが広がっている。都会では見れない美しい天球儀である。
和歌山も比較的星空は見えたのだが、やはり白浜は格別だ。こんな星空を見ていると、白浜に来て良かったと思う。
更に耳をすませば、コオロギ達が演奏会を行なっている。
本来はメスに求愛するための音に過ぎないのに、どうしてこうも人の心を癒す音なのだろう。
品のあるように聞こえる、静かな音ゆえだろうか。この辺は心理学的な研究をする価値があるかもしれない。
さて、日付も変わってしまった。そろそろ帰って寝るとしよう。
朝までずっと開催される演奏会を聞きながら・・・
追伸
ちょっと目を離したスキにアイロンが失くなった。おそらく盗まれてしまったのだろう。
1200円がパァになったが、いい人生勉強の代金を払ったと考えればそれほど腹も立たない。

9月30日に、ポストに自分で入れていたのを忘れていたのに気づいた。
・・・あぁ、馬鹿らしいったらありゃしない。

白浜風土記(2日目)衣装ケースを求めて・・・

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本日は白浜町と紀伊田辺をオンボロ原付で回った。カメの水槽となる新たな衣装ケースを購入する必要があったからだ。
しかし白浜町にはリサイクルショップは存在しなかった(単に私が見つけられてないだけかもしれないが)。
そこで、寮から車で40分ほどかかるリサイクルショップまで赴き、小さなアイロンと共にケースを購入した。
幸い、比較的安価で済んだ。
白浜町はあまりお店が充実してない欠点があるが、その点は田辺市が補ってくれるのが幸いだ。
私の飼育してるクサガメ。名前をメルヴァスという。昨日旧居に預けた管理人に挨拶し、和歌山市より持ってきた。だが、運搬の都合上、狭いバケツに入れざるを得ず、さらに昨日は帰ってきてもまだ水槽の用意がなかった。そのため昨日はバケツに入れっぱなしにせざるを得ず、夜もバチャバチャ音を立てて暴れていた。
無理もない。カメは狭い場所を嫌うのだ。
ヌマガメ類はなるべく広い衣装ケースで飼わないとストレスが溜まる。
メルヴァスには申し訳ないことをしたと思う。今日からは広い水槽でのんびりくつろいでほしいものである。
そういえば日光浴用の石場や隠れ家も作らねばならないと気づいた。何にせよ、やることはまだまだ多いようである。

白浜風土記(1日目) 浜辺の雪の女王

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さて、本日より本格的に和歌山県の白浜町に移住することとなった。
この日記は白浜での様々な出来事を記す記事とする。自然についての記事が大半となる予定だが、町の様子や学会などの出来事など、その他諸々についても書くことになるだろう。目標としては、約400字以上のものを、365日分書ければと思う。
さて本日の話題は、白浜の白良浜なる海岸のイベントである。
この海岸は観光客用に整備された砂浜であり、夏には多くの人が海水浴にやって来る場所だ。
本日の午後7時、このビーチで『アナと雪の女王』の無料上映会が行なわれた。果たして何人来るのかと思い、買い物の途中に立ち寄り、覗いてみたら驚いた。
なんと、推定千人以上もの人々が所狭しと座って並び、一心不乱に一方向を眺めていたのだ。その視線の先には、アナが雪だるまの身体を直そうと四苦八苦する映像が映っていた。ここまで多くの白浜町の人々の心を、『アナと雪の女王』は掴んだのだ。見事という他はない。
大人気という噂は聞くが、ここまでとは思わなかった。『雪の女王』の人気ぶりを思い知らされる結果となった。
その後、午後九時になって、夜空に花火が打ち上げられた。円月島はライトアップされ、赤緑青黄色と、様々な色に変わる。
まるでタコのようだ。敢えてカメレオンとは言わない。色の変化がより激しいのは前者なのだ。更に此処は海に近い町。タコと例えるのが適切だと思う。
そして、学生達はこぞって花火を見に来て、秋の空に咲いた麗花に心奪われたのだった。

かはく哺乳類展メモ

先日(といってももう8月ですが)、国立科学博物館で開催されておりました特別展「太古の哺乳類展」を見てきました。
内容は散々他のブログで解説なされておりますので、此処では個人的に気に入ったことや、気になったことだけをズラズラ書いていきます。なお、会場内の画像は公開禁止ということですので非公開とさせていただきます。ご了承ください。
(以下、展示・音声ガイドネタバレ注意)

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