日本放浪録(18) 生態学会である:九州遠征旅行(8日目)

この日は生態学会。発表のため、学会に参加。

が、残念だが、話すことは特にない。 ぶっちゃけ、この日溜まりに溜まっていたお洗濯が大変だったくらいである。

この日はドライブの072回のことを思い出しながらのこのこ歩いてた記憶と、学食を独り寂しく食べた記憶くらいしかない。

あとは学会会場で元師匠や同級生に再会したくらいだろうか。

 

ポスター発表はほとんど人は来なかった。そりゃあそうだ、内容はあまり前回と変わってないのだし。

 

そういえば、ポスター回収時にトラブルがあった。回収時間ギリギリになって取りに行ったため、委員会の人に迷惑をかけてしまった。本当に申し訳ない限りである。

帰る途中で鹿児島駅のでっかい観覧車を撮影した。

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日本放浪録(17) 山の中の小さな電車:九州遠征旅行(7日目)

この日は生憎の雨であった。致し方ないことではあるが、旅路で雨はなかなか厳しいものがある。

なお、民宿で洗濯機をお借りしたのだが、乾かす時間が取れず、しかたなくビニール袋にぎゅうぎゅう詰めにして持ち帰った。前日に入手した化石やコミック本も重なり、非常に重たい。だが体を鍛えるのだと思って我慢して持ち上げた。

当日御所浦は激しい雨。船から宿まで徒歩3分程度なので走って行こうと考えていると、民宿の奥様が傘を貸してくれた。なんでも、船主に傘を返してくれればいいと言う。私は彼女の優しさがありがたくてたまらなかった。お礼を言うとともに、船へと急いで走り出した。

その後、小さな船(海上タクシー)に乗り、御所浦から熊本本島西部(三角港)まで出発。

 

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海は雨で荒れており、御所浦はすぐに見えなくなった。

寂しいな… 私は寂寥感を胸に覚えながら、再び御所浦へ行くことを誓ったのだった…

その後、傘を船主に預け、急いで工事中の足場の悪い道を通って、三角港の駅へ。折りたたみ傘があってもびしょ濡れであった…

電車に乗り熊本駅から南下していると途中の八代駅で数十分間停車した。どうやら電車待ちしなければならないらしい。これが18切符のキツいところだ。普通列車しか乗れないため、時間がやたらとかかるのだ。それでも貧乏学生にとっては背に腹は変えられないのだ。私は仕方なく数十分待機した。その間ファミマや駅の売店で買い物をして、クリームパンなどを購入した。

 

待機中にスマホを調べてると、いさぶろう号という特別列車に乗れば若干早く到着できるという。ところがどっこい、迫っ苦しくない席に座るには、どうやら指定席の切符を買わないとダメらしい。もっとも、18切符にプラスで使っていいとのことなので、私は指定席の切符を購入し、手元にはボンタン飴の亜種・兵六餅と飲み物を手に、ちょっと贅沢な車窓を楽しんだ。

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いさぶろう号は赤い小さなかわいらしいデザインの電車だった。この電車に乗り、山麓の風景や昔の鉱山跡、SL展示などを巡る路線だった。

記念写真を撮ったり昔の古びた駅を見たりしながら、のんびりした時間を過ごしたのだった。なお、車内ではノートPCを開き、とりとめのない由無し事の文章を書いてた模様。

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だがそれも吉松駅までであった。この愛らしい列車とここで別れねばならないのだ。名残惜しいが、重い荷物を抱え、私は席から外れたのだった。

駅でまた次の列車を待つ。カップルやおばあさんらと一緒に待ち合わせをし、少しだけとりとめのない話をした記憶がある。強いて言えば、吉松駅のSLを眺めていたくらいだろうか。

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その後、電車で鹿児島駅まで。初めて見る桜島は雄大な煙を称える、益荒雄という言葉が相応しいような山であった。

 

最後は天文館通りのホテルへ。が、場所を間違えてしまい、えらい恥をかいてしまった。

私は赤面して謝った。ひどいどじっ子ぷりである。

その夜は小さなラーメン屋で(もしかしたらマクドナルドだったかもしれない)夕飯を取り、あまり広くない部屋で眠りに就いたのだった…

日本放浪録(16) 御所浦白亜紀資料館には恐竜がいっぱい!:九州遠征旅行(6日目②)

御所浦白亜紀資料館では、地元の方のガイドを受けながら化石発掘体験ができるという。

早速早朝から予約してみたが、ガイドの方の都合により午後からということらしい。

そこで、それまでの間に時間を潰す必要がありました。

私はまず御所浦島を自転車で可能な限り周り、その後は軽い昼食(確かクリームパンだったと記憶している。軽食だったのは、宿屋で結構な量の朝食を戴いたこともある)を取ってから、約束の時間に資料館へ集合。

 

2時間ほど、地元の方から御所浦の化石についての解説と発掘体験の指導を受け、植物化石とトリゴニア(二枚貝の仲間)の化石をゲット!!

残念ながら前日に雨が降っており、泥だらけで化石が見つけにくく、あまり大したものは見つかりませんでした…(´ε`;)

 

その後、改めて御所浦白亜紀資料館を観ました。

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実は町役場の一角を間借りしているので、あんまり博物館っぽく見えないですが、れっきとした博物館です。

 

まずは一階から。

 

いきなりティラノサウルスの頭に出迎えられる。ちょっと怖い(笑)

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ティラノ「悪い子はいねが~!」

 

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ティラノサウルス頭骨レプリカ

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ステゴサウルスとストルティオミムス

 

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デイノニクス復元模型。ウロコがない

 

次に2階に上がる。

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2階の一角

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同じく2階の一角。

 

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いきなりアクロカントサウルスの頭骨に出くわす。この博物館、頭骨レプリカが多い。

 

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リトルホーンの絵本シリーズで有名な、黒川みつひろ氏のトリケラトプスやステゴサウルスの絵を発見。

黒川みつひろ氏は御所浦町に協力を惜しまない方で、島の各所(図書館とか)で氏の絵が見られます(*´∀`)♪

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始祖鳥のレプリカ。でもこれアイヒシュテット標本じゃなくてベルリン標本ですよね? ねっ?

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コンプソグナトゥスのレプリカ。これも結構有名なヤツ。

 

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木に登るトゥプクスアラ。こういう復元は世界でも珍しいように思われます。

 

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ステゴケラス全身。地味に全身があったりする。

 

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アルティリヌス頭部。いい鼻づらである。

 

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カマラサウルス

 

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プロトケラトプス

 

 

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意外と見かけないモノロフォサウルス。

 

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ユタラプトルの脚。

 

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甲冑魚とか海洋生物化石のコーナー。

 

 

さて、ここまでだけならば他の博物館と何ら変わり無いでしょう。ですが、この資料館の真価はこの島で豊富に採れる化石展示なのです!

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大型獣脚類の歯の化石。種類は不明。

 

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恐竜の脛の骨。種類は不明。隣はカミナリ竜の歯。

 

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スナモグリの化石。白亜紀からスナモグリはいたことがわかります(カニはジュラ紀頃から)

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トリゴニア砂岩

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姫浦層群のアンモナイト。御所浦の名産品である。

 

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すごい大きいアンモナイト、ユーパキディスカスの一種。すごく、おおきいです…(蛍光灯映ってるのは許してね)

 

あとこの資料館、(地元の方の?)手描きイラストが非常に多く、温かさを感じさせます。

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この後、宿に戻ると、宿屋のおじさまがせっかくだから御所浦の山の頂上へ行こうと誘ってくれました。

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山の頂上に飾られていたアンモナイト岩塊。

 

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解説板

 

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鳥峠展望台。

 

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山の頂上より見た町の風景。

 

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御所浦港拡大写真。空から見るとこんな感じなのです。

 

その後、夕飯をいただきながらご主人とゴジラ語りをし、ちょうど宿の食堂で開催されました飲み会に参加させていただき、2階のこたつの中で休みましたとさ( ˘ω˘ ) スヤァ…

日本放浪録(15) 御所浦いいとこ一度はおいで:九州遠征旅行(6日目)

宿場で大盛りのおいしいごはんをいただき、膨れたお腹を抱えながら港で自転車を借りて御所浦を周り歩いた。

幸い当日は晴れており、太陽さんさん熱血パワーを感じた。

 

牧島をしばらく走るとパラサウロロフスの骨格を発見。

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昔、「恐竜伝説(原題:Dinosaurs!)」という海外の番組で廃車の部品をつなぎ合わせて作ったという恐竜骨格のアートが紹介されてたが、御所浦島の至るところにある恐竜の骨格は、それによく似ている。

そして橋を渡り、島の北側へ。

島の間の水道を進む御所浦フェリーが美しかった…!

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その後橋を渡り、御所浦島(本島)から牧島へ。

二つの島は大きな橋で結ばれているのだ。

 

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島をつなぐ橋からの風景。美しい…

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↑御所浦の港。なんかこう、いい雰囲気の港です。

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↑ギガノトサウルスを発見。頭骨についてはお察しください。

 

橋を渡り途中で小さな港を発見。

海岸生物を探しながら歩き回ってると猫が。

三毛猫もいた。この島、やたらと至る所にネコが生息している。

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かわいい。だが遊ぼうと思ったら逃げられてしまった…orz

その後自転車を漕ぎ漕ぎ、アンモナイト館へ突撃。中には巨大アンモナイトが発掘されたそのままの状態で展示されている。

写真は撮りづらかったので外観だけです(汗)

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※入館は無料。

日本ではこういった産状展示は珍しいので(ほかにアンモナイトセンターくらいかな?)、なにげに貴重な施設です。ちっこい場所にあるのでお見逃しないよう!

 

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電ちゃんが持ってそうな船の錨なのです

 

咲いていたハマダイコン。初春の海浜植物といったらやっぱこれだね~ ロッテのトッポ!

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写りが悪いのは許してください。

磯海岸に到着。だが、まだ3月なのであまり生物は見られず… マヒトデくらいしか見当たりませんでした。

せっかくなのでハクセンシオマネキの生息するという牧島北端の干潟に行こうと思っていたが、地理的な関係から無理だと分かり断念。今度来るときは船を用意せねば・・・

お昼前くらいになったことに気づき、海岸から戻り、坂をへーこらへーこらしながら走る。もうひとつの観光地、化石公園へと向かう。

途中で、牧島の天然記念物であるアコウの木を発見。

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樹高12.5mとティラノサウルスより大きい。樹齢300年以上とか。

昔から防潮防風の木として親しまれ、天草市の市木、ならびに牧島のシンボルでもあるらしい。確かにこの木はよく目立つ。

それにしても堂々とした姿が美しい。恐竜の島でもあるが、こういった海浜植物を観察できる場所としても非常に優秀なのだ。

おっと、忘れていた。アンモナイト館のあたりはクロツバメシジミの保護地なのだ。

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現生生物の観察地としても御所浦はいいところである。実際、干潟観察会が夏に行われているし。

アコウの樹の近くにあった謎の生物の描かれた看板。なんじゃこりゃ(笑)

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御所浦だから、ゴショウラッシー?

 

牧島東の化石公園。プテラノドンとかイグアノドンとかの骨格模型やら猫とか猫とか猫とかカミナリ竜とか猫とかがいる。

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それにしても猫がよく見られる島である。

 

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飛び立つ姿勢をオブジェ化した珍しいプテラノドンの骨格。

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また、化石公園の奥にはタービダイト層も。

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タービダイト層の解説

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地層付近の海藻の生えた磯海岸

見るものは見たので、橋を突っ切り、もうひとつの島、前島へと移動。
エラスモサウルスがいた。

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すげー迫力(笑)

 

前島からはイノセラムスが産出しているらしい。ほかに不整合なども見れるとか。

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実はステゴサウルスのオブジェのある島も御所浦には存在するのだが、今回は船がないため該当の島へ渡れず、やむなく断念。

 

午後からは御所浦白亜紀資料館へ。こちらについては次回書かせていただきます。