福井県立恐竜博物館特別展 『南アジアの恐竜時代』

メガ恐竜博を経て、その翌日高速バスで福井駅まで到着しました。

とりあえず、新たに作られた恐竜のモニュメントを写真に。

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駅舎にまで描かれる恐竜たち。完全に恐竜推しが県の方針となっているようだ。

 

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錯視を用いて描かれたフクイラプトル

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ぎゃー、トリケラトプスだー!

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恐竜が街にやってきたネタって、結構王道ですよね。赤グレー緑と、戦隊モノのような色合いなのも見栄えがGooD!

 

とりあえず、その前日お風呂に入れなかったので、写真に収めたあとは近く(といっても歩いて一時間くらいかかる場所の漫画喫茶に行きシャワーだけ浴びて即退散。

とりあえずスッキリした私は、すぐさま電車に乗って(この時服のボタンが取れてしまい駅員の方に針と糸をお借りして直すハメにw)勝山へ向かったのでした…

 

んでもって勝山市&恐竜博物館へとーちゃく。なお、年間パスポートは家に忘れてきた模様・・・

今回の展示は文字通りタイや中国などの南アジアで発見された恐竜を中心とした展示でした。展示の目玉はプウィアンゴサウルスとイクチオベナトールなどの恐竜中心で、今回はほかの動物の展示は少なめ。

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ディキノドン類の頭。さまざまな角度から閲覧出来る、地味にいい展示です。

マクロクネムスの復元画がなかなかカッコイイです…! 原始的な系統の爬虫類だそうです。

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そして、さんざん恐竜ファンの皆様に突っ込まれたプウィアンゴサウルスさん。

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個人的に一番気になったのはやっぱ顔ですね。

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すごく、へんてこりんです…

とはいえ、本種に系統的に近縁なタンバティタニスの大きさもだいたいこれくらいらしいので、タンバティタニスのサイズを実感する参考資料としては、結構良かったのではないでしょうか

次に、正直なイクチオベナトールの復元。ワイヤーで形態を表現し、発見部位のみを展示するという、非常に正直で好感の持てる展示でした。

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この他にも鎧竜やテリジノサウルス類の展示などがありました。

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素敵な骨格復元ですが、この展示だけど発見部位がようわからんので何とも言えません・・・

とりあえず頭はまんまエルリコサウルス。というか、テリジノサウルス類の復元に用いられる頭は、ほとんどエルリコサウルスの頭を使ってると思ったほうが適切でしょう。逆に言えばエルリコサウルスの頭骨がそれだけいい標本とも言えます。

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このテリジノサウルス類の脳函について研究した論文はなかなか興味深いものですので一見をおすすめします。

(その論文曰く、テリジノサウルス類の脳は聴覚や嗅覚、平衡感覚などが発達していたそうです)

 

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ガリミムスの亜成体とされているがもしかしたら同属の新種かも? とされている骨格。今後の研究が楽しみです。

なんだかよくわからないことになっているジェジャンゴサウルス(疑問名)さん。一体お前は何モノなんだ・・・?

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未記載の鎧竜。全部実物で組み立ててあります。こういったホンモノ志向とそうでないものが混在する、ある意味カオス(褒め言葉)な特別展でした。

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恐竜の卵化石と共産したトカゲ類の化石。こういうのが見たかったんですよぉ・・・!(歓喜)

恐竜時代にいたのは恐竜だけじゃないんですから。

 

やや辛口気味に申し上げますが、去年のスペイン展が質・量ともに素晴らしすぎたためか、昨年度に比べるとややインパクト不足でした。ジュラ紀や白亜紀の時代が大きく異なる化石が多数あったためか、それぞれの恐竜が生息していた当時の生態系についての標本や情報も、昨年と比べるとやや少なかったように思われます。

しかし、今後の研究で重要な地域となってくるだろう南アジア地域の恐竜についての入門編、および知名度を高めるための展示としては良かったかと思われます。今後、南アジアの恐竜発掘がより一層進むことを願ってやみません。

 

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最近記載されたコシサウルス(右は荒木一成氏による復元模型)。

その肉はきっと肉食恐竜にとって、コシのある食べ心地だったことだろう(寒)

そして、いつものようにソースカツ丼とどう見てもグアンロンかムッタブラサウルスかアルティリヌスにしか見えないティラノパフェを食べ、一息ついたラクティアでした。

 

だがこの時私はまだ知りませんでした。長尾山総合公園には、私の予想を大きく上回る恐ろしい魔境が生まれていたことを・・・!

(つづく)