この日は生態学会はサボり。なぜならどうしてもいきたいところがあったからである。
まずは指宿枕崎線に乗る。乗り継ぎに乗り継ぎを重ね、のんびり旅だった。
とは言え、スケジュール的には結構カツカツである。このあと鹿児島県立博物館も見なければならないのだ。
途中止まった駅にあった平川動物公園のコアラ看板。古びてるけどかわいい。
兵六餅を駅売店で買って、ちまちま口にしながら電車を待つ。
↑指宿駅は龍宮城に縁があるらしい。駅前にこんなものが。
指宿駅からバスへと乗り変え、池田湖へと向かった。バス停が正しいか一瞬迷ったが、普通に合っていたのでモウマンタイ。
だいたい2300円くらいしたはずだ。
1時間ほどバスに揺られ、若者の集団と乗り合わせたりしながら池田湖は今か今かと待つ。
宇宙じゃなかった
池 田 湖 キタ───O(≧∇≦)O────♪ (←冗談抜きで本当にやらかした)
真面目な話、年甲斐もなくはしゃぎ叫んでしまった。小さい頃からこの湖は憧れの場所だったのだ。
だってあのイッシーですよ! イッシーよ石橋さん!! ネッシー、クッシー、イッシー、チャンプ!
湖沼系UMA四天王が一角でございまするよ!!!!!
…失礼、騒ぎ過ぎました。
だが、池田湖は決して楽しいだけではなかった。世知辛い一面も多く見られたのだ。
UMAブームが去って以降、池田湖に訪れる人は少なくなり、寂れた一面が多く見られるようになった。
一過性のブームに便乗する地方自治体は多く見られるが、ブームが去れば何も残らないということがある。そんな一面が垣間見える場所でもあった。
だが、池田湖には静かな湖らしい暖かさが残っていた。
池田湖には小さな土産屋さんがあった。古びたイッシーグッズや巨大ボンタン飴が売られ、なぜかゴジラみたいな置物もあった。どこかヘンテコなものばかり置かれていた古びたお土産屋だ。
そして、ここの店主であるおばあさんは暖かい人だった。旅の者である私にわざわざ茶をくれ、労をねぎらってくれたのだ。
確かに池田湖の土産屋は、どこかヘンテコなものばかり置かれていた古びた店だった。
だが、それがいい。
確かに池田湖にイッシーはいない。もうUMAブームも過ぎた。
だが、ここには他の観光地にはない心優しい人々が、静かな湖が、確かに存在した。
ひとときの喧騒を経て、この池田湖は癒しの湖となったのだ。イッシーは見れないが(イッシーくんはいるけどw)みなさんもぜひ訪れてはいかがだろうか。
その後、心優しきおばあさんと別れた私は、池田湖をもう少し回ることにした。
↑道の駅「池田湖パラダイス」前にいた白いイッシーよおおおおお石橋さん!!!
謎ヤシの木
その後、イッシー観測所はどこか探してみたが発見できず。危うくバスに乗り遅れそうになり、汗だくになってしまった。
で、バスに乗ったはいいが、降りる場所を間違えてしまい、30分ほど駅まで歩かざるを得なくなってしまった。漁港を見ながら線路越しに楽しいウォーキングをした。
相変わらず間抜けである。
その後、疲れて寝てしまいながらもなんとか鹿児島に戻る。
天文通りを通り過ぎながら、
鹿児島県立博物館へ到着。
実は博物館が地質系と自然系の二つに分かれており、有名なアロサウルスとカンプトサウルスの骨格を展示してるのはちょっと離れた場所の建物なのです。
↑こっちが地質系展示のあるほう
ただし、自然史(化石など)系展示のネットへの掲載は禁じられたため、写真掲載は見送らせていただきます・・・。
もしかして黒ずくめのレザーを来ていたので警戒を買ってしまったのでしょうか・・・?(笑)
とりあえず自然系のほうを。(自然系の方は許諾が出たので掲載)
嘘は言ってないアロサウルスくん。
言ってはいないのですが…
「中生代の陸上の王者と言われた恐竜の仲間の」アロサウルスだよって…
キミも立派なジュラ紀後期の陸上の王者だったと胸を張っていいんだよ…!(泣
そんな卑屈にならないでくれ…!
自然系の方は、鹿児島のあらゆる自然や文化を丁寧に紹介しており、好感が持てる展示でした!
地質(+天文)系のほうは、古生代から新生代まで、あらゆる時代の標本をくまなく集めていました。アロサウルスとカンプトサウルスの骨格も初めて見ましたが味のある背景も相まってカッコよかったです!
その後は西郷隆盛の像(顔は史実と違うらしいが)を見て、天文通りのしろくまアイスを賞味。
本当にシロクマの剥製があるという凄まじいお店でした(※許可を得て掲載)
ここのかき氷がむっちゃくちゃうまい!!
練乳の味が、かき氷の氷のきめ細やかさが口の中でやわらかく広がり… うまい!!
これ以降、飲む時はデザートにしろくまアイスを買って食べるようになってしまったくらい、この味にハマったのだった。
この日は旅先で買ったお土産や重い荷物を郵便で出し、どこかで(忘れたw)夕飯を取って眠りに就いたのだった…